「ジゼル」レッスン、第6回(2/10)重要ポイントのまとめ!

 

2月10日(土)、第6回レッスンを行ってきました。

第6回――それはすなわち、全12回のもう半分まできてしまったということ。

早すぎる(T_T)

もっとずっとやっていたいです(T_T)

 

しかしいま、私はとてもゴキゲンです。

なぜならこの第6回レッスンでは、念願のドゥ・ウィリのヴァリエーションを学べたからです……!!

 

個人的な話で恐縮なのですが、私はもしも来世でバレリーナになれて、『ジゼル』全幕に出演できることになったなら、ぜひとも踊りたいのがこのドゥ・ウィリです(。-_-。)ポッ

 

ドゥ・ウィリ。それはウィリたちの群舞のなかで唯二のソリスト役。

ウィリのリーダー的な存在と言われ、会社組織に喩えるならば女王ミルタがもちろん社長、群舞ウィリは平社員、そしてドゥ・ウィリは部長といったところではないかと思います(※個人的な見解です)。

ふたりともちゃんと名前を持っていて、ヴァリエーションを先に踊るほうがモイナ、後に踊るほうがズルマ。なかなか覚えにくい名前なところもツボです。

 

彼女たちのヴァリエーションは、とにかくとにかく振付が素敵

前後・左右に余韻を残しながら揺れるような動きの繰り返しや、ゆらゆらとたなびくようなポール・ド・ブラコントゥルタンなど、ちょっと残像が残るようなイメージの“引きずり系”のパ。アラベスク・パンシェからのトゥール・アッサンブレみたいなドラマティックなコンビネーションもありますし、何と言ってもランベルセがある…!

 

さらに個人的なお話になってますます恐縮しながら書き続けますが、何を隠そう、私はバレエのパのなかでランベルセがいちばん好きです(。-_-。)ポッ

どのくらい好きかというと、レッスンでランベルセが出てきた日には、ランベルセをしながら家に帰りたくなるくらい好きです(たぶん同じところをぐるぐるするだけになるけど)。

 

このランベルセも含め、ドゥ・ウィリのヴァリエーションはどちらもすごく短くて、含まれているパも普段のレッスンによく出てくるものばかり。もちろんプロのような精度で行うのはめちゃくちゃ難しいに違いないのですが、一応、何とか、この体で動きをなぞることはできそうに見える……ということで、本当に私、この日のレッスンをすごく、すごーく楽しみにしていました。

 

初挑戦の感想は……

 

成仏。

 

思っていたよりもぜんぜんできなくて、カブリオール・デリエールは3発とも脚が打てず空振りだったし、第2アラベスクは全部ふらふらで自分でも「脚、低っ!!」とびっくりしたし、肝心のランベルセは気合いが入りすぎて1人だけ異常に早く始めてしまったけど、でもずっとずっと踊ってみたかった振付を初めて習うことができて、気持ちだけは本当にモイナ&ズルマ気分でふわ〜、ふわ〜と踊ってるつもりになれて、「そっか、ダンサーはこんな風に踊ってたのか…!」というポイントもいっぱい教われて(後ほど大量に列挙します)

 

ワタクシ、個人的にはもうウィリ業を引退してもいいかなと思えるくらい成仏できました。

 

実際のところ、このふたつのヴァリエーションに含まれているパは、基本的だからこそごまかしがきかず、精度高く行おうとすればするほど難しくなるテクニックばかり。

 

レッスンの最後に高橋竜太先生がおっしゃったこの言葉が、胸に深く刻みつきました↓

 

「このドゥ・ウィリのヴァリエーションも含めて、同じステップを繰り返し見せるというのがソロの踊りによく出てくる定番要素のひとつです。

そのステップを1回行うだけなら、簡単かもしれない。でも、それを何度でも繰り返せること何度繰り返しても精確かつ完璧に行えること。それこそがバレエのクオリティなんですよ」

 

プロのダンサーって、本当に凄いです。

 

受講者のみなさま、ドゥ・ウィリのヴァリエーション、いかがでしたか?

心からの感想として、みなさん振り覚えもめちゃくちゃ早いし、上手い

私がモイナ部長かズルマ部長の役を射止めるのは、たぶん来世でも無理(T_T)と思いました。

 

次回(2/17)はいよいよ! 初の男性ダンサーがゲストに来てくださる回です。

第1幕より、「花占いのマイム」を学びます(。-_-。)ポッ

 

***

 

【ドゥ・ウィリ(モイナとズルマ)共通】

Point1: 出のところの歩き方はススススス…と静かに、恐く!

頭をぴょこぴょこさせないように気をつけつつススススス…と出てきて、慌てず風格をもって最初のポーズをとる

Point2: 群舞を従えて踊る《ソリスト》という自覚を持ち、堂々たる存在感を意識!

★(今回は体験できなかったけれども)ドゥ・ウィリがソロを踊る時、周りには24人の群舞が立っている。

群舞を周りに従えて、そのセンターでひとりで踊る感覚というものを、いつかいちど体験してみてほしい。(この講習会のどこかのタイミングで実現したい)

★踊り始めの位置につく時から、群舞よりもひとつ際立った存在感を出すよう意識することが大事。

群舞のふわふわ〜っとした煙のなかから、一段と濃い煙が出てくるイメージ

Point3: 上半身で”ふわり…”とした動きを表現したければ、下半身を安定させるべし!

★盤石な土台=下半身が支えているからこそ、上半身をふわり、ふわりと動かせる。そして下半身をしっかり安定させる最大のポイントはもちろんアン・ドゥオール

 

モイナのヴァリエーション】

Point1: (ピケ・アラベスク→シャッセ→カブリオール・デリエール→コントゥルタン)×3回

★最初のピケ・アラベスク

*4番の方向(正面に対して右斜め後ろのコーナー方向)に立つ。

*アラベスクの時は両腕とも前のアロンジェ。ふわ〜っと柔らかいアームスで、長く、遠くへ…を意識

*(このあとは真反対の方向にシャッセすることになるとはいえ)このアラベスクの時は思いきって前方向へ、しっかり体重を移動しきって

そうすることで、水槽のなかのエビみたいに、ぐーっと前に行く……かと思いきやシューッと後ろへ!という、フェイントみたいなニュアンスを動きに出す。

*アラベスクの後ろに上げた脚は、つま先まで強く伸ばす! そのハリの強さが、次の動きに滑らかにつながっていくためのカギになる。

*アラベスクからシャッセへ移行する時。軸足の踵を床につける瞬間、その踵をぐっと前に出してしっかりアン・ドゥオールすると、ふらふらせず体をコントロールできる。

★シャッセ

*8番の方向へ向かってシャッセ

腕はアン・ナヴァンにまとめる。このとききちんと丁寧にアン・ナヴァンのポジションを作ることで、次のカブリオールの時にエネルギーを爆発させられる。

両脚のアン・ドゥオールを忘れない! こういうつなぎのパでしっかりアン・ドゥオールを使うことで体をコントロールでき、踊りのクオリティがぐっと上がる。

★カブリオール・デリエール

*シャッセの後さらに遠くへ進む気持ちで、軸脚(左脚)をできるだけ前方に踏み込むのがコツ。

アン・ナヴァンの腕をパッと第一アラベスクの形に開くことでエネルギーを爆発させて跳ぶ!

★コントゥルタン

*この、カブリオールからのコントゥルタンが、モイナの大きな見せ場のひとつ!

*カブリオールでアラベスクに上げていた脚(右脚)は、着地した脚(左脚)よりも前に送って床に着けてプリエ。

軸脚にも動脚にもしっかりと力を入れて。脚に意識がいかずふわふわしてると体がコントロールできなくなり、ここから先が次々と上手くいかなくなっていく。

軸脚(右脚)踏ん張る&右肩重く。右脚・右肩を支点にして、左脚&左腕は遠くへ引っ張りながら回していく。

動脚(左脚)のつま先は床を擦る! 宙に浮いてこないよう注意。

*左脚&腕を回してきたらアームスは再びアン・ナヴァンにまとめ、次のピケ・アラベスクに備える。この一連のシークエンスは必ずアン・ナヴァンを通過しながら流れを作ることがとても大事!

 

Point2: (グリッサード・アッサンブレ→アティテュード・クロワゼ・ドゥヴァン→アティテュード・クロワゼ・デリエール)×3回

顔のつけ方Uの字”を描くイメージで。

グリッサードで下を通り、アッサンブレで上の手のほうにちゃんと向ける。

そこからまた下を通ってアティテュード・ドゥヴァンで顔を上げ、また下を通ってアティティード・デリエールで顔を上げる……の繰り返し。

★アティテュード・ドゥヴァン

5番ポジションのプリエでしっかり床を踏み込んでアティテュードに上げる。この踏み込みが大事! はっきり踏み込むことで観客に動きを明確に見せることができ、音も取りやすくなる

*腕はまた赤ちゃんを両手に乗せているような重みを感じてウィリ・ポーズ。

★その腕をふわっとアロンジェに開きながらアティテュード・デリエールへ。

アティテュードに立ち上がる時は軸脚(片脚)で床をぐっと踏み込んで立ち上がる。ここもはっきり踏み込むことで動きが明確になり、音も取りやすくなる

★3回目のアティテュード・デリエールから、できればポアント(ドゥミ・ポアント)で立ったままシュ・スーに。

ピケ・トゥール・アン・ドゥオール。ピケで立つ時は前に壁があるイメージで、その場で回る! 移動するのは回る前に踏み込む時だけ。回る時まで前に流れていかないように。

★ピケを2回回ったら、軸脚で一旦プリエに降りて、落ち着いてシェネ2回

★シェネが終わったら再び軸脚で一旦プリエに降りて、落ち着いてからピケして第2アラベスク

この時はピケ・アラベスク先行。腕は後からゆったりとついてくるイメージ。

 

 

ズルマのヴァリエーション】

Point1: プレパレーション

★モイナがピケ・アン・ドゥオールを始める音でススススス…と最初の立ち位置へ出て行く。

★最初のポーズ。両腕横から右腕→左腕の順に時間差でアン・ナヴァンの位置へ持って行ってから、同時にアロンジェへふわりと開く。

 

Point2: (ピケ・アティテュード・クロワゼ・デリエール《ウィリ・ポーズ》⇒ 2歩 ⇒ ピケ・アティテュード・クロワゼ・デリエール《アロンジェ》)×3回

★ウィリ・ポーズは赤ちゃんを両手の上に……

2歩のところでズシンと体重を落とさないように。上体を高く高く引き上げたまま、少しドゥミ・ポワントくらいの感じでステップを踏む。(そうでないとまたアティテュードで立つのにすごく負担がかかる)

★アロンジェのほうのアティテュードは、3回とも腕&顔のつけ方が違うので注意。

1回目は左手が上、顔も左手のほうへ(でも客席からみて顔が綺麗に見えるよう正面を意識)

2回目は右手が上、顔も右手のほうへ

3回目は両腕アロンジェ、顔は真っ直ぐもしくは右手のほうへ(客席から顔が綺麗に見えるように)

 

Point3: (アラベスク・パンシェ ⇒ シャッセ ⇒ トゥール・アッサンブレ)×3回

★アラベスク・パンシェは、思いきって前に体重をもっていったほうが安定してやりやすい。

だからアラベスクで止まるよりも、パンシェをしてしまったほうがこのくだりは楽に行えるはず。

★トゥール・アッサンブレ

最初から回ろうとせずに、まずは動脚(右脚)を進行方向(6番の方向)に上げることを意識。高さは最高でも45度くらい。高く上げ過ぎると次にスムーズにつながらなくなる。

*動脚を上げたらすぐに踏切脚の前に集めながら回り、右足前5番で着地。5番をきっちり

*着地はアームスで安定させる

*腕はアン・オーで、上体ごと少ーし左方向に押されたように傾けるとGOOD

 

Point4: (デヴェロッペ・ア・ラ・スゴンド ⇒ パ・ド・ブーレ・トゥール ⇒ ランベルセ ⇒ 第3アラベスク)×3回

★デヴェロッペ・ア・ラ・スゴンド

左脚をデヴェロッペしながら右脚プリエ。腕は横のアロンジェで遠く遠くへ引っ張って

★次のパ・ド・ブーレ・トゥールは、足を着く方向がすごく大事

左足は2番の方向に。次の右足は8番の方向に着いてから、左足を右足の後ろに収めてランベルセへ。

★ランベルセ

*左脚プリエ、右脚ドゥヴァンからア・ラ・スゴンドに開きながらルルヴェ・アップ。同時に横アロンジェに開いていた腕をアン・ナヴァンからアン・オーに上げていく力を借りて、体をグッと引き上げて立つ

*右脚をドゥヴァン→ア・ラ・スゴンド→デリエール(アティテュード)へと回していく時、しっかりとアン・ドゥオールをキープすること! ぎりぎりまで内腿を前に張り出し続ける

動脚の軌跡は“前・横・後ろ”ではなく、前・エカルテ・横・エカルテ・後ろだと心得るべし。

左肩を残しながらアティテュードを見せる。

*軸脚プリエに下りる時は踵を前に送ってしっかりアン・ドゥオール

ランベルセじたいは立つだけ。その後のパ・ド・ブーレで素早く回る

★第3アラベスクから再びプリエに下りてデヴェロッペ・ア・ラ・スゴンドに下りる時も、踵をぐっと前に送ってあらためてアン・ドゥオール

★この一連の動きでは、ランベルセの時以外ずーっとアームスは開いてアロンジェしている状態。各ステップの呼吸に合わせて、肘を軽く下ろしたり上げたりすることでコントロールする。