「ジゼル」レッスン、第10回(3/10)重要ポイントのまとめ!

1月に当講習会が始まった時からずっと、何となくこの日のことを、わくわく100%、どきどきも100%……みたいな心持で意識していた受講者のみなさん、たくさんいらしたことと思います。

3月10日(土)、第10回レッスン。

男性ダンサー3人をお招きし、2幕《ジゼルとアルブレヒトのアダージオ(パ・ド・ドゥ)》を練習する日が、ついに、ついにやってきました……!

 

遡ること1週間、前回のブログの最後にもしたためましたが、パ・ド・ドゥに挑むにあたっての心得として、われわれは高木綾先生から、このようなありがたいお言葉を頂戴しておりました↓

 

「パ・ド・ドゥというのは、男性と女性という“別々の個体”が踊っているけど、ふたりは心を合わせ、呼吸を合わせ、力を合わせなくてはいけません

 女性は、サポートしてもらうだけじゃだめ。

男性に負担を掛けないように、自分で引き上げて立つことをしっかりやらないといけないし、“自分の軸はここですよ”というのを相手に知らせるのも大事な役割です」

 とくに、引き上げ”がすごく重要です。

リフトって、体重の問題ではないんですよ。

引き上がっていない40キロはすごく重い。だけど、引き上がっている50キロは軽く感じるものなんです」

 

 

……ふむふむ、肝要なのは体重よりも”引き上げ”と。

これはオトナの私たちにとって、朗報以外の何物でもありません(・∀・)

 

 

が、しかし。

やっぱり、ほんの0.5キロでもいいから減量しておきたいというのが女心というもの。

私もわりと食事の内容とか気を付けていたのですが、なぜか直前の1週間でまさかの

 

_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 1.5 キ ロ の 大 増 量 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 

この重大な悲報を取り急ぎ受講者のみなさまにお知らせしましたところ、レッスン着に着替えてスタジオに入るやいなや、いろんな方が

 

「あらー、太っちゃったの。ストレスじゃない?」

「でも大丈夫よ、少なくとも見た目はそんなに変わってないから」

「あれじゃない? 花占いとかやったから、気持ちが若返って体も成長期に戻ったのよ」

 

と口々に慰めてくださる。みなさま本当にお優しい( ;∀;)

 

 

おそらくプロのバレリーナがでっかい米袋を抱えたくらいの重量のある肉体だけど、

こうなったら引き上げで勝負するしかない(`・ω・´)シャキーン

 

……ということで、ワタクシ、気合いを入れ直して稽古に臨みました。どすこい!

 

***

 

今回と次回、私たちのアルブレヒト役を務めてくださいますのは、先月もわれわれ一人ひとりとひなぎくの花で恋を占ってくださった松野乃知さんと浜崎恵二朗さん。そしてなんと今回は、もうおひとかた、梅澤紘貴さんにも来ていただきました!

梅澤さんも東京バレエ団のご出身で、最高位のプリンシパルまで務めた方。『ドン・キホーテ』のバジルみたいな役もすごくかっこよかったですし、個人的には何といっても『くるみ割り人形』の王子や、ベジャール『ギリシャの踊り』のソロなどがいまでも忘れられません。真心のこもった踊り、とでも言いましょうか。動きの一つひとつからこぼれ出す清らかな輝きが、本当にまぶしかった。

と、こんなにも豪華な3名のゲストに加え、もちろんわれらが高橋竜太先生もアルブレヒト役になってくださって嬉しい限り(≧▽≦)

合計4名もの素敵な男性ダンサーが私たちをサポートしてくださったわけでございます。

本当は、私たちの仲間である男性受講者の方とも“アダージオ初心者同士”で一緒に組んでトライしてみたかったのですが、さすがにそれは難しいということで、お体もスリムで引き上げも完璧な高木綾先生が、彼専属のジゼルになってくださいました。

 

 

さて、今回のアダージオのお稽古がどのように行われたかといいますと、

まず、われわれ受講者がざっくりと背の高さ順に

 背高さん組/やや背高さん組/やや小柄さん組/小柄さん組

の4組に分かれまして、

男性ダンサーのみなさんが下記の分担で各組の“専属アルブレヒト”となり、一人ひとりサポートしたりリフトしたりしながら指導してくださいました。

 松野アルブレヒト ⇒ 背高さん組

 浜崎アルブレヒト ⇒ やや背高さん組

 梅澤アルブレヒト ⇒ やや小柄さん組

 高橋アルブレヒト ⇒ 小柄さん組

 

ちなみに、身長163センチの私は“やや背高さん組”に配属。

浜崎アルブレヒト様のご厄介になることとなりました。

 

この日に練習しましたのは、ジゼルとアルブレヒトのアダージオの本当に最初の部分

このあたりのくだりというのは、

①ジゼルはアルブレヒトを守るために十字架の前に立たせ、「そこにいて」という仕草を見せて、彼の代わりにソロを踊り始める(デヴェロッペ・ア・ラ・スゴンドから脚を下ろし、アティテュード・クロワゼ・デリエールに抜いてからプロムナード……のソロ)

②ウィリポーズでパンシェまで終わったあと、ウィリ達に「彼を助けてあげて」、ミルタに「どうかお願いします」と懇願するも、冷たく拒否される

③肩を落としてパ・ド・ブーレで斜め後ろに下がっていったところをアルブレヒトがキャッチ。そこからふたりのパ・ド・ドゥが始まる

という構成になっていて、本日はこの③からの部分を練習いたしました。

 

振付けとしては、

  • まずシュ・スーでアン・オー。アティテュード・ドゥヴァンに上げた脚をア・ラ・スゴンドからアティテュード・デリエールまでロン・ドしていきつつ、アームスを右手前、左手横のアロンジェに。
  • そのままプロムナード。回り終えたらアラベスクに脚を伸ばし、アームスをまず右に、次に左にたなびかせて、アン・ナヴァンのほうに巻き込んでから体ごと前方へと遠くへ引っ張る
  • アラベスク・プリエしてからいよいよリフト斜め後ろへのグリッサード&ジュテ・アティテュードで上手方向へ時計回り。
  • 着地したら再びアラベスクで腕は前にアロンジェ。またアラベスク・プリエから来た道を戻るような軌跡でグリッサード&ジュテ・アティテュードのリフト。アラベスクでアームス前にアロンジェ

……と、このような内容。

 

この場をお借りして、まずひと言だけ言わせてください。

 

 

浜崎さん、増量した上に引き上がってなくて、誠に申し訳ございませんでした!!!

 

 

正直、自分でも驚きました。

私って、こんなに引き上げができていなかったんだ……と。

まずもって、最初のアティテュード・デリエールから全くダメ。

ぜんぜん自立できてなくて、いまにも前のめりに倒れてしまいそうで、あのいつもクールで物静かでハンサムな浜崎さんが「もっと引き上げて! ほらほらほら、どんどん前にいってるじゃない!!」やや叫びにも近い声を上げながら、私の胴体を必死になって支えてくださっている(T_T)

 

念のため確認いたしますが、ここの踊りは、いまや精霊となり肉体すらもたないジゼルが、アルブレヒトを必死に助けようとするシーンです。

 

しかし、いま私がやっているこの様子は、どう見ても

 

ボリューミィなジゼルをアルブレヒトが必死に助けようとしているの図。

 

 

のっけからこんな調子でしたから、その後に続くリフトがどのような状況であったか、もはやご説明する必要もないでしょう。

 

でも、このリフトの部分に関しては、私だけでなく多くのみなさんが共通して、下記のようなアドバイスをいただいていたようでした:

  • グリッサードは自分で移動しようとするよりも、“つま先をグッと強く伸ばしてその場で跳ぶ!”と意識して。(移動は男性のリフトに任せる)
  • グリッサードで後から来る足は先に着地した足のすぐ前着くように。
  • そのあとのジュテ・アティテュードも、男性から離れていかない! これも自分で移動しようとしないで真上に向かって踏み切り、胸から上を反らせて背中を男性に思い切って預けること! 右方向(時計回り)に進む時は背中の左側(男性の左手側)に主に重心を乗せ、左方向(反時計回り)に進む時は背中の右側(男性の右手側)に主に重心を乗せるべし。
  • リフトは女性が自分から下に降りようとしないこと! 下ろしてもらうのは男性に任せる。女性は最後まで上に上がっておくつもりで、ずーっと自分を引き上げ続けておいて。

 

とくに女性が自分で移動しようとして男性から離れていってしまうのは絶対ダメだと。

なぜなら男性は自分の胸の上で(腕だけでなく胸も使って)持ち上げるのがいちばん力が入るので、女性が男性から離れていってしまうと、もう持ち上げることができなくなるとのことでした。

 

 

今回は基本的に各組一人ずつ順番に男性と組みながら、個々にご指導いただいていくというスタイルでの練習でした。

受講者のみなさんがそれぞれどんなアドバイスを受けたのか是非いちど聞いてみたいところなのですが(!)、まずは私自身が受けた注意を、恥ずかしながら列挙してみたいと思います。

(みなさま、そういうわけで今回は最後に【ポイントのまとめ】がありませんので、ここでぜひ下記をご参考になさってみてください)

 

★最初にシュ・スー&アン・オーで立つところは、勢いをつけてぴょん!とジャンプアップしてはダメ。静かに息を吸いながらルルヴェアップし、すぐに脚をしっかり5番に締めるべし。

★脚を前から後ろのアティテュード・デリエールまで回していくのに連動して、腕をアン・オーからアロンジェにするところ。顔を右腕に添わせるようにして目線を下げるのはいいけれど、“カクッ……”とまるで息絶えるみたいに頭を下げてはダメ。もっと、腕も顔も自分でコントロールして動かすべし。

★プロムナードの時、アームスに力が入りすぎ。そんなにガチガチに力んでたら、ちょっと腕がずれただけで全身がバランスを崩してしまう。もっとアームスをリラックスさせて、多少のあそび(ゆとり)を持たせておいて

★アラベスク・プリエからグリッサードに入るところ。腕は前、脚は後ろへと長く引っ張り合いながら、もっとしっかりプリエして。そしてプリエするけど体はさらに引き上げて

★ジュテ・アティテュードのリフトに入るところ。踏み切る脚でちゃんとプリエして、“これから跳びますよ”ということを男性に合図して。そして自分でもちゃんと踏み切って

★ジュテ・アティテュードでリフトされている時。持ち上げられている間に、前に伸ばした脚を下に下げ過ぎ。もっとしっかり上に張っておくべし!

 

 

……以上が、このたった40秒ほどのパートを踊るのに、私自身がリアルに頂戴したダメ出しリストでございます。

ご覧の通り、ほぼすべての動きに対して何かしらの注意をいただいております( ;∀;)

 

でも、あれですね、とくにリフトの時に思いきって男性に体重を預けられなかったり、早く脚を下ろそうとしてしまうのは、「重くてごめんなさい(|||_ _)」という“申し訳なさ”が心の中にあるせいもあるな、と。

しかし、そういう気持ちを引き摺ってると、ますます体は重くなる。

アダージオに挑む以上は、その“申し訳なさ”を「重いぶん、引き上げたる!」という強い意志に変えなくてはだめだな……と、そんなことも思いました。

 

***

 

この日は上述の部分の練習を念入りに行いまして、残りの時間で続きのところ(ミルタたちの力でいったん引き離され、再び寄り添ってハグ。右手同士を握りあって前デヴェロッペ、後ろカンブレ、フェッテしてアティテュード・クロワゼ・デリエール、方向を変えてアラベスク、腕を回してアラベスク・クーロンヌ・パンシェ、プロムナード←ここがキツイ!)を振り移し。そこは次回レッスン(3/17)でじっくり鍛えていただけるそうです。

 

 

いやはや、それにしても。

 

繰り返しになりますが、本当に自分がこんなにも引き上げができていないという事実を突きつけられたことが、もしかすると今回の最大の収穫だったかもしれません。

これは、普段のレッスンでひとりで体を動かしているだけでは、気が付けなかったことでした。

 

だから今回の講習会に限らず、機会があれば、パ・ド・ドゥのレッスンをぜひもっと受けてみたいと思いました。

バレエの基礎的な部分で、自分はとくに何ができていないのか、これほどあからさまにわかる練習はないな、と。

 

自分がこれまでいかに“引き上げているつもり”になっていたかということ。

 

こんなにもポーズをキープできないなんて、たぶんクラスのときバーに頼りすぎているに違いないということ。

 

腕を大きくたなびかせたり、ジゼル特有の長いアラベスクのポーズを見せたりするためには、ものすごく盤石な軸が必要だということ。

 

引き上げが不十分で軸が弱いからこそ、アームスにも無駄な力がガチガチに力が入り、まったく遊びのない状態になってしまっているのだということ。

 

動作の前のプリエがすごく浅くて、ちゃんと床を使って踏み切れていないということ。

 

――全部、今回のアダージオの練習で気付かせてもらえたことです。

 

 

 

注意されたことばかりだったけど、パ・ド・ドゥのレッスンは、やっぱりすごく楽しかった……!(≧▽≦)

パ・ド・ドゥこそはバレエの華であり、バレエは女性と男性が一緒に踊るダンスだからこそ素敵なのであり。

パ・ド・ドゥに挑戦できたこともまた、自分なりのバレエ人生の宝物になったなと、日が経つにつれ、嬉しい気持ちが胸いっぱいに広がってきています。

 

結局、増量した分はちっとも減らないまま次回レッスンを迎える運びとなりそうですが、今度こそ体を引き上げまくって挑む所存です(`・ω・´)キリッ